足裏にタコ・魚の目がある人は要注意!モートン病の初期サインと重症化を防ぐ方法

「足の指の付け根がピリピリ・ジンジンとしびれる」
「中指と薬指の間に、小石を踏んだような違和感がある」
「靴を履いて歩くと痛みが出るが、靴を脱ぐと少し楽になる」
そんな症状を感じたことはありませんか?
それはもしかすると「モートン病(モートン神経腫)」かもしれません。
特に、足裏にタコや魚の目ができやすい方や、扁平足・外反母趾・過剰回内(オーバープロネーション)の傾向がある方は要注意です。

この記事では、モートン病(モートン神経腫)の原因や初期症状、悪化した場合のリスク、そして日常でできる予防方法まで詳しく解説します。
モートン病とは?――神経が傷つく“見えない足トラブル”
モートン病は、40~60歳の女性に多く見られる疾患で、足の中指(第3趾)と薬指(第4趾)の間を通る神経が圧迫・炎症を起こす神経障害です。
※他の趾間でも起こることはあります。
骨格構造が崩れると、3趾と4趾の中足骨の間に最も歪みが生じ、歩行時に1歩ごとにこの部分を通る神経に繰り返しダメージが与えられます。
歩くたびに神経に負担がかかるため発症しやすいといわれています。

実際にあった症例:モートン病の早期発見につながったケース
当サロンにご来店された50代女性のお客様。
外反母趾と診断は受けていませんでしたが、見た目には両足とも親指が外反しており、特に左足の変形が顕著でした。
また、両足の前足部にタコと魚の目があり、特に左足の魚の目は固く、痛みを伴っていたため、ケアによって痛みを軽減しました。カウンセリング時に詳しく足の状態を確認したところ、左足の第3・第4趾の付け根部分に「ピリピリした痛み」「何かが挟まったような違和感」があるとのお話があり、モートン病の可能性をお伝えし、整形外科での受診をおすすめしました。
診断の結果はやはり「モートン病(モートン神経腫)」。
病院ではステロイド注射が行われ、一時的に痛みは緩和されたそうですが、医師からは
- 症状が再発する可能性がある
- 悪化すれば手術の選択肢もある
- 日常的に足指のストレッチと靴の見直しが必要
と指導を受けたそうです。
お客様は「もう注射はしたくない。絶対に手術は避けたい」という強い想いを持たれており、今後は根本からの見直しを希望され、定期的なフットケアに加え、靴の見直しをしてオーソティクス(高機能インソール)の使用を開始されました。
現在は痛みの再発もなく過ごされています。

放置しやすいモートン病の初期症状とは?
- 3趾の外側と4趾の内側のシビレや痛み(場合によっては第2趾と第3趾の間、または第4趾と第5趾の間でも発生することがあります。)
- 歩くとジンジンする違和感
- 靴を脱ぐと痛みが軽くなるが、また再発する
- 一時的なしびれやピリピリとした感覚
その日の行動や履いている靴によって症状が出たり出なかったりするため、「そのうち治るかも」と放置されがちです。
放置すると激痛へ――進行した場合のリスク
初期症状を放置すると、歩行時に突然、画びょうを踏んだような強い痛みが走るようになります。
さらに悪化すると、他の趾間(指の間)にも同様の症状が出たり、安静時にも痛みを感じるようになります。
最悪、歩行が困難となることがあるので要注意です。
ここまで進行すると、ステロイド注射や手術が必要になる可能性も。
だからこそ、早期の対処と予防が非常に重要です。
なぜモートン病になるのか?――足の骨格と歩き方の崩れ
モートン病は、足の指の付け根にある神経が圧迫されることで起こる神経トラブルです。
とくに、中指(第3趾)と薬指(第4趾)の間に多く見られます。
では、なぜこの場所に負担がかかるのでしょうか?
歩くとき、人はかかとから着地し、つま先で地面をける動きを繰り返しています。
その際、足の指が反り返るような動きをするため、指の付け根の裏側(前足部)には毎回強い力が加わります。
この部分には細い神経が通っており、何度も繰り返し圧力がかかることで、神経やその周りの組織がダメージを受け、炎症を起こしたり、硬く変化(線維化)していきます。
さらに、以下のような条件が重なると、そのリスクはさらに高まります。
- 足のアーチが崩れて、体重が偏ってかかっている(扁平足や外反母趾、過剰回内/オーバープロネーション)
- ヒールやつま先が細い靴で足の前方が締めつけられている
- タコや魚の目ができているなど、足裏に局所的に常に負担が集中している
- 長時間の立ち仕事や合わない靴による歩きすぎ
- スポーツの負担
特に、足の骨格や歩き方にゆがみがある人ほど、神経にかかる負担が強くなりやすいのです。
つまり、モートン病は「足の構造の乱れ」+「日常の動きや靴による繰り返しの刺激や圧迫」によって起こる、時間をかけて蓄積されていくトラブルです。
特に40〜60代の女性に多く見られるのは、加齢による筋力やクッション機能の低下に加え、ホルモンバランスの変化や、これまでの靴の履き方・歩き方のクセが積み重なって、足の構造が崩れやすくなるためです。
扁平足や外反母趾、過剰回内(オーバープロネーション)など、足のアーチ構造が崩れている方は、重心が偏りやすくなり、神経への負担もさらに強くなります。
また、ヒールや幅の狭い靴を履く習慣のある方、足裏にタコや魚の目が繰り返しできている方も、足の一部に圧力が集中している状態で、モートン病を引き起こしやすい環境にあると言えます。
このように、モートン病は「年齢による変化」と「足の構造のゆがみ」「日常の動きや靴による負担」が重なって生じる、体からの大切なサインなのです。

モートン病の予防には4つのアプローチが効果的
※以下の対策はあくまでも予防です。症状がある場合には早めに医療機関を受診しましょう。
モートン病は、足の神経に繰り返し圧力がかかることで起こるトラブルです。症状が進むと日常生活にも支障が出るため、早めの予防がとても大切です。
以下の4つのアプローチを日常に取り入れることで、神経への負担を軽減し、発症を予防することができます。
① 日常的なセルフケア
まず大切なのは、足に負担をかけないためのセルフケアを習慣化することです。特別な道具がなくても、自宅で簡単に取り入れられるケアで神経への圧迫を予防しましょう。
◎おすすめのセルフケア3選
足指ストレッチ
5本の指の間に手の指を差し込んで、軽く握るようにして足指を上下に反らせます。神経の圧迫を防ぎ、血流も促進されます。

足裏マッサージ(ボールコロコロ)
ゴルフボールなどで足裏を優しく刺激することで、筋膜の緊張をゆるめ、神経の負担を軽減します。土踏まずや指の付け根周辺を丁寧に転がすのがポイントです。

足部内在筋のエクササイズ(足指グー・チョキ・パー)
足のアーチを支える筋肉を鍛えることで、足裏のバランスが整い、歩行時の衝撃を吸収しやすくなります。

このようなセルフケアを日々取り入れることで、モートン病の発症予防と、初期症状の緩和に効果が期待できます。
② 定期的なフットケアで健康な皮膚と足裏のバランス感覚を取り戻す
モートン病の発症には、足裏のタコや魚の目も大きく関係しています。
硬くなった皮膚は圧力を吸収できず、その下にある神経を直接圧迫してしまうため、時間をかけて柔らかく健康な皮膚に戻すことが大切です。
- タコ・魚の目の痛みの除去
- 足裏の感覚を取り戻し、バランス力を高める
これらを目的とした定期的なフットケアは、予防だけでなく再発防止にもつながります。


③ オーソティクス(高機能インソール)と足に合った靴による足の骨格補正
モートン病を引き起こす大きな要因のひとつが、「足の骨格のゆがみ」です。
これを整えるためには、足に合った靴と、**正確に足の構造をサポートするインソール(オーソティクス)**の使用が有効です。
- 足裏の圧力を均等に分散
- 重心を真ん中に整える
- アーチ構造を補正して神経への負担を軽減
これらの効果が期待できます。
タコや魚の目が再発しなくなるという変化は、重心が整い始めたサインでもあります。


④ 生活習慣と靴の見直し
長時間ヒールを履く、幅の狭い靴を好んで履く、足に合わない靴を選んでいるなど、日常の習慣が足の構造に大きく影響します。
モートン病予防には、靴選びを見直すことも不可欠な対策のひとつです。
この4つのアプローチを意識することで、神経の圧迫を防ぎ、痛みのない足を保つことが可能になります。
痛みが出てからではなく、痛みが出る前の予防こそが、モートン病対策の鍵です。
モートン病セルフチェック!こんな症状は要注意
- 靴を履いていると足指の間がジンジンする
- 指の間を押すとピリッと痛い
- 指の間を軽く叩くとしびれが広がる(チネルサイン)
- 足の付け根を横から挟むと強く痛む(Mulderテスト)
いずれかに当てはまる場合は、整形外科の受診をおすすめします。
まとめ|モートン病は「なる前の対策」がカギ
モートン病は、足のアーチ構造が崩れたことによって起こる神経トラブルです。
タコや魚の目ができやすい足は、モートン病のリスクが高い状態とも言えます。
定期的なフットケアと、オーソティクスによる骨格補正と足圧の分散を組み合わせることで、
症状の進行を防ぎ、痛みの少ない毎日へとつながっていきます。
「注射はもうイヤ」「手術は絶対避けたい」――そんな方にこそ、今こそ予防の一歩を。
足元の健康が整えば、歩くことがもっと自由になります。
あなたの足、今が見直すチャンスです。

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